絵本のようなハードカバー本。

本を作る。ということは

アナログレコードを作ることと

同じく「今までやったことがない」

ことだけど

全く次元の違う体験。

手に持った時の

バランスの良さや

手軽に外に持ち出して

いただけるように

小さいバッグにも

収まるものに仕上げたが

（ハードカバーだし104ページ

あるので、それなりに重いけど）

紆余曲折があった。

もう少し大きめの版を

当初イメージしたが

結果的に、16.5センチほどの

正方形に仕上げた。

CDには歌詞がついていないので

歌詞は絶対に収録するつもりで、

加えて、以前から親交のある

川口美保さん（元・雑誌『SWITCH』編集者、

現在は沖縄県那覇市首里で、ご夫婦で

カフェレストラン「CONTE（コント）」を

経営しながら、雑誌『CONTE MAGAZINE』を

創刊）に、Zoomでのインタビューを

2021年7月にしていただき、収録。

2万字を超えるものになった。

さらに、私が描き下ろした絵を

収録するために、何枚も描き続けたが

なかなか納得がいくものが描けずに

時間が知らないうちに駆け抜けていった。

ふと、

「絵本のようなハードカバー本」と

言いながら

「絵本」の要素が足りないと思い

物語を書き下ろして

そこに挿絵を描いていければ

歌詞・インタビューとは違う

もう一つの要素が加わり

ハードカバー本が

より重層的（重奏的）に

なるんじゃないかと

イメージが湧いた。

物語の内容は、

挿絵も最低限の量で

「間」や「空間」を充分にとり

読む人の想像力に託すことが

できたと思う。

不思議なもので

物語の内容が

ほぼかたまってきた頃に

収録したくなる絵が

自然に描けるようになっていた。

『ひとつ』の世界。

CDを含めた5点がすべて揃い

目の前に現れた時の喜びは

うまく言葉にできない。

できるだけ多くの方に

手にとっていただきたいです。

2022年も

あと少し。

2023年も

どうぞよろしくお願いいたします！

ハシケン