2022/12/30 16:39

アナログレコード。


自分の音源が

アナログレコードになると

いうことは

アナログレコードが

まだ主流だった時代を

リアルに知ってるからこその

感慨深さがある。


アナログレコード用の

マスタリングを

CD『ひとつ』のレコーディング、

ミックス、マスタリング全てを

担っていただいた

沖縄のスタジオ「パワーステーション」の

上江洲(うえず)さんに

仕上げていただいた。


ジャケットのためと、

レコードの真ん中にある

レーベル部分のために

水彩絵の具で

たくさん滲みの絵を

描いていった。


描いた絵を取り込み

デザインをイラレで

進めていく作業。

それは、音楽を

構築することと

似ている。


アナログレコードは

計5回の試しプレスを経て

本盤をプレスした。


30センチ正方形の

ジャケットは、やはり偉大。


未公開映像・ドキュメントDVD。


レコーディング時の

映像を撮影してくれた

浜野カズシくんが

監督・編集。


カズシくんには

今まで色々(ハシケントリオの

ワダツミの木」リクオさんとの

ソウル」など)と

映像を撮ってもらってきた。


2016年にリリースした

ベスト盤『うた』の時も

ドキュメント映像を

撮ってもらっているが、

今回は、より深いところまで

カメラに収めてもらった。


私より17歳年下のカズシくんとは

当然聴いてきた音楽が違う。

だからこそ、私の音楽が

カズシくんにどう響くのか、

いつもとても興味がある。



今までの撮影中、あまり自分の感情を

出すことがなかったカズシくんが

『ひとつ』に収録した

ミッシェル・ガン・エレファント

『世界の終わり』のOKテイクが

録音できた時に

「ハシケンさんが歌うミッシェル、

すごいエモいです!」と

伝えてくれた。

素直にうれしかった。


『ほしいもの』の映像は

私と上江洲さんとカズシくんの

コラボ作品。

私を横から照らす灯りの

ゆらめきが歌の世界を

より際立たせている。



DVDのジャケットは

アナログのジャケットに

描いた水彩の滲みと

連動させながら

目を瞑った鳥を

筆ペンで描いた。


「The Bird Flies Dreaming」

添えたタイトルは


鳥は夢を見ながら飛ぶ


「完成」という夢を

見ながら、レコーディングを

ひたすら続けていた自分に

重ねている。


『ひとつ』アナザーストーリー【その3】につづく。